年末調整は、毎年 12 月に行われる税務手続きの一環で、給与所得者が納めるべき所得税を正確に計算し直すための重要な手続きです。
これにより、1 年間の給与の総額に対する所得税の過不足額を精算します。
Web給金帳Cloud では、国税庁が作成した「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」(以下「年調ソフト」)を利用し、ファイル宅配ボックスの機能でデータ配付、回収を行います。
年末調整の流れ(概要)
年末調整は、年末調整の案内を確認してから、源泉徴収票を配布するまでの約 3 か月の間、年末調整担当者と社員が連携し合って作業を進めます。
具体的な作業内容については、国税庁の Web サイトを参照してください。
表の実施時期は目安です。実際の実施時期は会社によって前後します。
| 実施時期(目安) | 年末調整担当者が実施する作業 | 社員が実施する作業 |
|---|---|---|
| 11 月上旬 ~ 11 月中旬 |
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| 11 月下旬 ~ 12 月上旬 |
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| 12 月中旬 |
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| 1 月 |
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Web給金帳Cloud を使った年末調整の流れ
Web給金帳Cloud を使用して年末調整を行う場合の流れを説明します。
その他の
ソフト

1. 年末調整の準備作業を実施します。
準備作業
- データの準備
- 年末調整配信用の社員データ CSV ファイルの作成
- 団体扱保険一覧データのダウンロード
- 氏名コード変換 CSV ファイルの作成
- ソフトのインストール
- 当年の年調ソフトのインストール
- 電子的控除証明書等作成ソフトのインストール
- 社員への依頼
- 年調ソフトのインストール依頼
- マイナポータル連携の依頼
- 控除証明書ファイルの準備依頼

2. 年末調整担当者からの依頼を受け、社員も年末調整の準備作業を実施します。
準備作業
- 合計所得の見積もり
- マイナポータル連携
- 控除証明書ファイルのダウンロード
- 当年の年調ソフトのインストール
年調ソフト

3. 年調ソフトなどを利用して、年末調整に必要なデータを作成します。
年調ソフトなどで作成するデータ
- 給与支払者情報ファイル
- 団体扱保険の控除証明書ファイル
Web給金帳Cloud

4. ファイル宅配ボックスを利用して、年末調整に必要なデータを配信します。
年末調整用データ
- 給与支払者情報ファイル
- 団体扱保険の控除証明書ファイル
- 年調ソフトの ID
- 年調ソフトのパスワード
- 給与収入
年末調整用データ(2年目以降)
- 前年の控除申告書データ

5. ファイル宅配ボックスを利用して、データを受け取ります。
年調ソフト

6. 年調ソフトを利用して、控除申告書データを作成します。
年調ソフトで作成するデータ
- 控除申告書データ
- 控除申告書データ(パスワード付き)
- 控除申告書確認用PDF
※ 2年目以降は、前年の控除申告書データを取り込むことで一部情報の入力を省略可能です。
Web給金帳Cloud

7. ファイル宅配ボックスを利用して控除申告書データを提出します。
ファイル宅配ボックスで提出するデータ
- 控除申告書データ または 控除申告書データ(パスワード付き)

8. ファイル宅配ボックスを利用して、データを回収します。
給与ソフト

9. 給与ソフトに控除申告書データを取り込み、控除申告書の結果を反映します。
その他の
ソフト

10. 控除申告書データを保管しておきます。
※ 社員から提出された控除申告書のデータは、法令に基づき一定期間保存する必要があります。保存期間の詳細は、国税庁の Web サイトを参照してください。
※ 2 年目以降は、社員が前年の控除申告書データを年調ソフトに取り込むことで一部情報の入力を省略可能です。
各作業の説明について
実際の手順については、以下の説明を参照してください。
年末調整担当者の作業

一般社員の作業
